SHURE SE425 愛機紹介 Vol.1

改めて現在自分が愛用するイヤホンについて書いてみることにしました。

今回ご紹介するのはSHUREのSE425さん。

僕を本格的にイヤホンスパイラルに突き落としてくれた機種でもあります。

SHUREのラインナップにおいてあんまり脚光を浴びてるイメージが無いんですけども、手持ちのイヤホンの中でも一番付き合いが長く特にお気に入りの一本。購入を迷っている方の後押しになったり、SHUREのイヤホン興味あるけどどれが良いのかわからない…という方に、少しでも参考にしていただければ幸いです。

好きなところ

購入の決め手は「音の生々しさ」と「全体の見通しの良さ」です。

音の生々しさ

僕自身、普段から聴いている音楽のジャンルが幅広いので、あまりどこかのジャンルに特化しておらず、色々な曲をキレイに鳴らせるものを求めていました。各楽器の音の質感まで感じ取れる解像感を重視した結果、このSE425にたどり着きました。

楽器を演る人にとっては、自分の楽器の音に意識を集中するとすぐ目の前で演奏されているかのように感じられるのではないでしょうか。それくらいに音の質感をしっかりと再現してくれています。

特に高音域のストレートな鳴り方や女性ヴォーカルの表現はとても魅力的です!

全体の見通しの良さ

特にクラシックを聞くときに、左右の分離感や各楽器の配置などが描写できているかというところも重要なポイントでした。かと言ってあまり独立しすぎてしまうと、アンサンブルの一体感や曲としての全体像がぼやけてしまいます。

このSE425は音場がそこまで広いわけではないのですが、その意味では全体のブレンド感と分離感のバランスが自分にとってはこれくらいが丁度よく感じられます。ステージにのったオーケストラを目の前にしたかのような、脳裏にその景色が目に浮かぶようなリアリティがあるのが特徴です。

低音の量感について

正直、使い始めの頃は「ちょっと物足りないかな?」と思いました。

買う前に試聴していたときからずっと…(笑)

ただ、ある程度使ってこのイヤホンの音に慣れてくると、逆に「今まで低音を聞かされすぎていた」と感じるようになりました。きちんと低域のリズムやベースといった要素は表現されていて、その質感もぼやけておらずしっかり伝わってきます。

音楽を聴くにあたって「楽しさ」や「迫力」を求めるのであれば、正直SE425は不向きかもしれません。ですが、曲そのものをじっくり味わって丁寧に聴きたいという場合や、長時間使用しても聴き疲れしにくいイヤホンを探しているという場合には、きっと良きパートナーになります。

まさに素材をそのまま味わうって感じですね!

SE535との比較

ちなみに自分がその他に購入の候補に上げていた機種が、同じSHUREのSE535というBA3機搭載の兄弟機。こちらも魅力的な機種で迷ったのですが、視聴しまくった結果(予算の都合で)自分はSE425の方が好みかなと思いこちらに決めました。

数年前に店頭で視聴しまくっての感想なので、記憶をたどりながらですがそれぞれの機種のいいところを3つずつ挙げてみます。

SE425のいいところ

  • 各楽器の音や声の生々しさが際立つ鳴り方
  • ニュートラルでフラットなバランスなので同じ曲を飽きずに聴ける
  • 拾いたい音を探しやすい見通しの良さ

SE535のいいところ

  • 低域が豊かで全体的にリッチな鳴り方
  • 解像度の高さによる楽器一つ一つの確かな存在感
  • 空間全体の響きを伝えてくれる表現力

値段とかスペックを見るとどうも「上位機種」「下位機種」みたいな並びに見えますが、割とそれぞれの特性が異なるので好みや目的でどちらにするか決めることになりそうです。

どっちを買うか迷ったら…?

お金に余裕があって、どっちも好きで迷っちゃうという方がもしいたら…

僕からこんな風にアドバイスを送らせていただきます。

イヤホンは1本しか持たない人はSE535

いくつもイヤホンを収集するのではなく、とりあえず良いイヤホンを手に入れて楽しく音楽を聴きたいという方にはSE535がおすすめです!

理由としては、従来の目的であるモニターはもちろんリスニングにも適したチューニングなので、あらゆる場面で活躍してくれる万能機であるという点に尽きます。SE425だとその音に慣れてしまうまでは退屈に感じてしまうという方も少なからずいると思いますので、使い慣れたイヤホンからのステップアップにはこちらが適しているのではないでしょうか。

すでにイヤホンを複数持っていて目的によって使い分ける人はSE425

上述の通りSE425は音楽をエンタメとして楽しむ「リスニング」よりは、じっくり聴き込む「モニター」としての特性が強く出ているため、購入の目的が明確なケースがSE535よりも多いかもしれません。

例えばジャンルやその時の気分などでイヤホンを使い分けたかったり、すでに「この曲はこれで!あの曲はこっちで!」と複数のイヤホンを持っている方には、そのラインナップの一つしてSE425を加えるというのが良いかもしれません。

とにかくすべての帯域がまんべんなく聴こえるフラットな傾向のイヤホンというのは、今まで聴いていた音楽でも新たな発見を与えてくれます。

補足

あくまでたろた個人の意見ですが…

なおSE425はその後モニターサウンドに魅了され、リスニング傾向の製品が恋しくなったり、更にモニターサウンドを追求したくなったりと、イヤホンスパイラルにハマる可能性が高い選択肢だと思います(笑)

思い切ってイヤホンの沼にハマってみたいという方にもSE425は入り口としておすすめです。

まとめ

最後にこのイヤホンを買うことによってスパイラルに嵌ってしまった経緯を…

SE425を手にすると、このイヤホンでシンプルに味わえる「素材」を他のイヤホンがどう料理するのか気になってしまうのです。

  • より広い音場ってどんな感じ?
  • 帯域バランスを変えてみるとどうなるのか?
  • よりドライバーを増やすとどんな世界が待っているのか…

めくるめく興味の波に飲まれ、2020年7月現在僕はワイヤレス・カスタム・ヘッドホンを含め常時6機種を使い回す、ポータブルオーディオ好きに仕上がってしまいました。よりドライバーの数が多いものやハイブリッドなどに手を出し、そしてまだまだスパイラルはとどまるところを知りません(笑)

そんな中でもSE425が本当にすごいと思うのは、どんなに他のものを使ってもこの機種を使いたい場面が必ずあるということ!

プロ向けの設計で長く使えるというところも含めて、いつまで経っても大切なパートナーであり続けてくれるんじゃないかなと思っています。

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